『もののけ姫』包帯の病者はハンセン病?宮崎駿が明かしたタタラ場の真相
結論から言えば、タタラ場の一角で新しい石火矢(銃器)の開発に従事する包帯の病者たちは、ハンセン病患者を意図して描かれた存在です。長年ファンの間では「業病」「らい病(ハンセン病の旧称)」ではないかと考察されていましたが、宮崎駿監督本人が公式の場でその事実を認めています。
2016年1月、世界ハンセン病の日に合わせて開催されたシンポジウムにおいて、宮崎監督は『もののけ姫』の制作秘話を明かしました。監督は「業病と呼ばれ、激しい差別を受けながら生きてきた人々を描かなければならないと思った」「作品を作る際、ハンセン病の病者たちを明確に意識した」と語り、タタラ場の描写が意図的な設定であったことを公に証言したのです。
映画本編では「業病」という表現が使われており、直接的な病名は明示されません。しかし、身体の変形を隠す包帯の巻き方や、寝たきりの状態でありながら卓越した技術を持つ職人としての描写は、歴史上過酷な差別に晒されながらも懸命に生きたハンセン病患者の姿そのものを投影しています。