消えゆくダイエー閉店ラッシュの真相と跡地再開発の全シナリオ
閉鎖された大型店舗の跡地利用は、都市の景観を劇的に塗り替えつつある。駅前の好立地や広大な敷地を持つ旧店舗跡は、ディベロッパーにとって喉から手が出るほど魅力的な用地だ。そこで主流となっているのが、商業施設再開発によるタワーマンションとの複合化である。
低層階に新たな食品スーパーや医療モール、子育て支援施設を誘致し、中高層階を分譲マンションとする開発手法が各地で定着した。これにより、かつて車で遠くから買い出しに来る場所だったスーパーが、居住空間の真下に位置する「生活インフラ」へと組み込まれていく。単なる買い物の場から、持続可能なコンパクトシティの核へと役割を進化させている。
更地になった場所に生まれるのは、過去の巨艦店舗よりも洗練され、地域の人口構成に最適化された新しい生活拠点だ。ダイエーの撤退は、街の衰退ではなく、都市の代謝プロセスの一部として機能している。