我が子の運動会が標的に?激増する盗撮の闇と学校の最新防犯策
激化する脅威に対し、学校側の防衛体制もテクノロジーを駆使した新局面に入った。国が進める学校安全推進計画の改定を背景に、学校教育・防犯セキュリティ産業が提供する最新ソリューションの導入が急速に進んでいる。いまや校門前の警備員配置だけでは防ぎきれない巧妙な侵入者を、デジタルの目で捕捉する試みだ。
首都圏のある私立小学校では、入場ゲートに顔認証とQRコードを組み合わせた入退館システムを導入。事前に登録された保護者以外の立ち入りをシャットアウトする。さらに、グラウンド周辺には不自然な姿勢で長時間立ち止まる人物や、レンズを一定角度に固定し続けている動きを自動検知する「AI監視カメラシステム」が試験導入され始めている。
セキュリティ企業の関係者は「最近の盗撮機器はペン型や水筒型、あるいは衣服のボタンに偽装されたものまで多岐にわたります。人間の目視確認だけでは限界があるため、行動パターンの異常を検知するアルゴリズムが現場の有力な盾になりつつあります」と解説する。かつての牧歌的な運動会風景は、防犯テクノロジーによって守られる厳格な空間へと変貌を遂げつつある。