水中華と孔雀が舞う雨引観音!あじさい絶景と安産祈願の独自取材
梅雨時の境内を劇的に変貌させるのが、例年6月上旬から7月中旬にかけて開催される「雨引観音あじさい祭り」だ。境内に植えられた約100種、5,000株以上におよぶあじさいが一斉に花開き、山全体がグラデーションの波に覆われる。特に近年、参拝者の心を掴んで離さないのが、弁天池の水面にあじさいの花を浮かべる「水中華」の演出である。
池を埋め尽くす青、紫、ピンクの花びらと、その間を悠然と泳ぐ錦鯉やアヒルのコントラストは、まるで一幅の絵画のようだ。見頃のピークを迎える6月下旬から7月上旬にかけては、夜間ライトアップも実施され、昼間の瑞々しさとは一変した幽玄な世界が現れる。
ただし、この絶景を目当てに週末は多くの参拝客が押し寄せる。現地取材で判明した最も効果的な混雑回避法は、開門直後の午前8時30分前後に到着することだ。朝露に濡れるあじさいは最も発色が美しく、観光バスが到着する前の静寂の中で水中華の凛とした佇まいを独占できる。また、雨天の参拝も決して敬遠すべきではない。雨滴を受けて艶を増す花々と、山裾に立ち込める霧が織りなす幻想美は、晴天時には決して味わえない一期一会の体験となる。