樹木希林の娘・内田也哉子が明かす、母の破天荒な遺言と家族の絆
近年、内田也哉子が上梓するノンフィクション・エッセイや対談集は、世代を超えて異例のロングセラーを記録している。母の遺品を整理し、遺された手紙やメモを読み解く作業は、傷を癒やすプロセスであると同時に、希林流の哲学を現代へ橋渡しする作業でもあった。
さらにNHKのアーカイブ特番やNetflixなどの動画配信サービスを通じて、生前のドキュメンタリーや出演作に触れる若い世代が急増している。SNSの普及によって他者との比較や承認欲求に疲れ果てた現代人にとって、「人は人、自分は自分」と言い切った樹木希林の言葉は、乾いた砂に水が染み込むように深く響いているのだ。