ハクとカオナシを救った秘薬!『千と千尋』にがだんごの隠された正体

ハクとカオナシを救った秘薬!『千と千尋』にがだんごの隠された正体

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なぜ河の神は、金銀財宝ではなく「苦味だんご」を千尋に託したのだろうか。宮崎駿監督はかねてより、人間活動が自然環境を破壊する構造への危機感を作品に投影してきた。河の神自身が人間の捨てた泥や公害物質に苦しめられていた存在であり、あの団子は河川が自浄作用のなかで生み出した「毒を吐き出させる力」そのものの結晶と言える。

油屋で働く中で労働の価値を知り、他者への純粋な思いやりを獲得した荻野千尋だからこそ、神聖な力を秘めた団子を受け取る資格があった。欲望に目がくらんだ他の従業員であれば、おそらく金品ばかりに気を取られ、あの地味な丸薬の価値に気づくこともなかったはずだ。環境汚染の犠牲者である自然界の神が、純粋な人間の少女に「浄化の鍵」を託すという構図は、現代社会を生きる私たちにとっても重い問いを突きつけている。

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山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

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