世界遺産・宮島を抱く広島「廿日市市」の変革——オーバーツーリズム克服からスマート未来都市へ、2026年の現地ルポ

世界遺産・宮島を抱く広島「廿日市市」の変革——オーバーツーリズム克服からスマート未来都市へ、2026年の現地ルポ

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宮島へのフェリー乗り場に降り立つと、数年前のような殺伐とした混雑は姿を消していた。改札口に設置されたデジタルサイネージには、島内のエリア別混雑状況と、おすすめの散策ルートがリアルタイムで表示される。旅行客のスマートフォンにも同様の情報が配信され、人の流れが見事に分散されているのだ。

2023年10月に開始された「宮島訪問税(1回100円)」は、スタート当初こそ議論を呼んだものの、2026年現在の評価はきわめて高い。年間数億円規模にのぼる税収は、無料Wi-Fiやスマートゴミ箱の設置といった目に見える利便性向上だけでなく、夜間照明の整備や無電柱化、さらには歴史的建造物の修繕基金へと確実に還元されている。「単に税金を取るだけでなく、島での体験価値が明確に上がった」。フランスから訪れたリピーターの旅行者は、美しく整備された石畳の参道を眺めながらそう語る。

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山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。