太陽の塔の都市伝説!第4の顔や兵器説と岡本太郎が秘めた真実
太陽の塔を語る上で欠かせないもう一つのトピックが、秘密結社フリーメイソンとの関連性です。塔の頂部にある黄金の顔が「ピラミッドの頂点に配置された万物を見通す目(プロビデンスの目)」に酷似している点や、3つの顔が三位一体やオカルティズムの階層構造を示しているという考察が、陰謀論界隈でまことしやかに論じられてきました。
しかし、岡本太郎の芸術論と思想史を紐解けば、その意図は全く異なる次元にあったことが明白です。太郎がパリ留学時代に深く傾倒したのは、民俗学者のマルセル・モースや思想家のジョルジュ・バタイユであり、縄文土器や世界各地の土着信仰、シャーマニズムの造形でした。
太郎にとって「太陽」とは西洋的な支配のシンボルではなく、生命の無償のエネルギーの放出そのものでした。建築家たちが設計した合理的で直線的な「大屋根」に大穴を開け、有機的で歪みを持った塔を突き刺す行為は、効率至上主義や管理社会に対する痛烈な一撃だったのです。フリーメイソンの意匠と類似して見えるのは、人間が太古から共通して描いてきた普遍的なシンボリズム(目、光、太陽、樹木)を太郎が極限まで抽象化した結果にすぎません。