心に刺さる言葉の毒!クリープハイプの代表曲&隠れた名曲解剖
バンドの知名度を決定づけた『憂、燦々』は、資生堂のアネッサCMソングとして起用され、お茶の間に強烈なインパクトを与えた。爽やかなCMソングの枠組みでありながら、そこに散りばめられた言葉は甘いだけではない。夏の眩しさと裏腹にあるだるさや戸惑い、人間関係のいびつさを鮮やかに描き出している。邦楽ロックシーンにおいて、ポップさと毒気をこれほど高次元で同居させた例は珍しい。
また春の定番曲として定着した『栞』は、ラジオのキャンペーンソングとして書き下ろされた名曲だ。うねるベースラインと軽快なドラムに乗せて歌われるのは、出会いと別れの季節に誰もが抱く不安と諦念。「うつむくくらいなら途中でやめればいい」と言い切る潔さが、かえって聴く者の背中をやさしく押す。SpotifyやYouTube Musicのプレイリストでも長年高い再生数を記録し続けており、世代を超えて受け継がれるアンセムとなった。