日暮里舎人ライナーの混雑はなぜ限界?超満員の真相と裏ルート
日暮里・舎人ライナーの混雑が際立つ最大の理由は、車両規格そのものにある。本路線で採用されている新交通システム(AGT)は、ゴムタイヤで高架の専用軌道を走る小型車両だ。一般的な地下鉄やJRの中型・大型電車に比べ、車体幅が狭く、1両あたりの床面積が極めて小さい。
国土交通省が発表する都市鉄道の混雑率調査において、本路線は常にワースト上位の常連となっている。ピーク区間である赤土小学校前から西日暮里駅間では、混雑率が150%を恒常的に突破。数字の上では「肩が触れ合う程度」とされる基準だが、車体幅が狭いAGTにおける150%は、体感的には大型電車の180%に匹敵する圧迫感をもたらす。
背景にあるのは、東京都足立区沿線の急激なベッドタウン化だ。都心アクセスが飛躍的に向上したことで、大規模マンションや戸建て住宅が次々と建設された。しかし、インフラとしての輸送力はAGTのコンパクトな車体設計に縛られたまま。需要の爆発的な伸びに、ハードウェアの器が追いついていないのが実情である。