なぜ何度も止められる?職質されやすい人の特徴と警察の選定基準
近年、職務質問の運用をめぐって国際的な批判と法的議論が巻き起こっているのが「レイシャル・プロファイリング」の問題だ。人種、肌の色、国籍、あるいは特定の外見的属性のみを理由に職務質問の対象を選別する手法を指す。
日本弁護士連合会が実施した調査では、外国にルーツを持つ住民の多くが、明確な不審事由がないにもかかわらず頻繁に警察官から呼び止められている実態が浮き彫りになった。これを受け、警視庁を含む全国の警察本部に対し、合理的根拠を欠いた外見のみによる選定を禁止する通達が警察庁から出される事態に発展している。
見た目の特異性やマイノリティ性を「異常な挙動」と短絡的に結びつける捜査手法は、重大な人権侵害につながる。治安維持の効率化と基本的人権の尊重をどう両立させるか。警察組織全体が今、選定プロセスの透明性を問われている。