中村獅童の息子たちが見せる新境地!陽喜と夏幹の挑戦と親子の絆
歌舞伎座の客席を埋め尽くす観客の熱気は、いまや最高潮に達している。興行を担う松竹株式会社も、この若き才能が持つ引力に大きな期待を寄せる。古典の厳格な様式美を守りながらも、どこかロックで型破りな萬屋の血筋。陽喜と夏幹が見せる物怖じしない堂々とした芝居は、長年の歌舞伎ファンを唸らせるだけでなく、初めて劇場に足を運んだ若い観客の心をも一瞬で鷲掴みにした。
劇場に響き渡る大向こうからの掛け声。「萬屋!」。その声に呼応するように見得を切る兄弟の姿には、父から受け継いだ反骨心と舞台への純粋な情熱が宿る。伝統芸能の枠組みを守りつつ、それを現代の熱狂へと昇華させるダイナミズムがそこにある。