巨額出資詐欺の女王・山辺節子の現在と「エリカ38」の全真相
逃亡劇の終焉は、冷徹な法執行によってもたらされた。被害届を受理し、極秘裏に捜査を進めていた熊本県警察は、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配を要請。日本政府による旅券返納命令を経てパスポートを失効させ、不法滞在の状態へと追い込んでいった。
タイ警察との綿密な情報共有の末、2017年春、潜伏先で身柄を拘束される。バンコクの空港から日本へと強制送還される際、カメラの前に現れた彼女の姿――フリル付きのノースリーブに身を包み、聖子ちゃんカットを揺らす佇まい――は、日本中に強烈な衝撃を与えた。
熊本空港に降り立ち、熊本県警察の捜査員に連行される瞬間まで、彼女の表情には罪の重さに怯える様子は見受けられなかった。その不気味なほどの自己演出こそが、詐欺師としての本領であったのかもしれない。