金沢の街が熱狂に包まれる3日間――2026年「百万石まつり」が投じる、歴史継承と地方創生の新たな一石
観衆の息をのむ音が響いたのは、金沢城公園の芝生広場だ。加賀藩の江戸屋敷でお抱えだった加賀鳶(かがとび)の伝統を継承する金沢市消防団が、高さ6メートルを超える竹はしごの上で技を披露する「はしご登り」である。
風が吹き抜ける中、一人の団員が素手で梯子の先端に立ち、見事な「八艘飛び」を決めた瞬間、大きな歓声が弾けた。頭(かしら)たちの威勢の良い木遣り(きやり)歌と、火消しの心意気を今に伝える技。華やかさの裏にある無骨で真摯な職人精神こそが、この祭りの基底に流れる真の魅力と言える。