港町新潟の秘められた歴史と旧税関庁舎が魅せる文化浪漫の旅

港町新潟の秘められた歴史と旧税関庁舎が魅せる文化浪漫の旅

港町新潟の秘められた歴史と旧税関庁舎が魅せる文化浪漫の旅を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を凝縮して配信します。

みなとぴあの敷地内において一際存在感を放つのが、開港当時に建設された旧新潟税関庁舎だ。開港五港の税関施設として唯一現存するこの建物は、日本の建築史における極めて重要な遺構として国指定重要文化財に指定されている。当時、新潟県令を務めていた楠本正隆の指揮のもと、地元の大工たちが西洋建築の写真や見聞を頼りに造り上げた。伝統的な瓦葺きの屋根となまこ壁に、西洋風のアチ構造や車寄せを融合させた擬洋風建築の最高傑作である。

近年完了した国指定重要文化財「旧新潟税関庁舎」保存修理プロジェクトでは、文化庁の指導のもと、創建当時の姿を忠実に復元するための精密な調査と解体修理が行われた。柱の一本一本、漆喰の細部に至るまで伝統技術が注ぎ込まれたこの修復作業により、耐震性を確保しつつ明治初期の壮麗な佇まいが見事に蘇った。アーチ型の窓から差し込むやわらかな光の中に身を置くと、当時の港の活気が肌で感じられる。

共有:
池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。