和牛と国産牛の決定的な違いとは?プロが明かす肉質と価格の真実
では、普段私たちがスーパーで手頃に見かける「国産牛」の正体は何なのか。その内訳を知ると、価格の理由が明快に見えてくる。
大半を占めるのは、乳用種であるホルスタイン種の雄牛や、搾乳の役目を終えた雌牛(経産牛)を食肉用に再肥育した個体だ。脂肪がつきにくく赤身主体の引き締まった肉質を持ち、コストパフォーマンスに優れる。
そしてもう一つ、精肉売り場で重要な役割を果たすのが交雑種(F1)だ。これは主に「黒毛和種の雄」と「ホルスタイン種の雌」を掛け合わせて生まれた一代限りの雑種を指す。和牛由来の美しいサシと柔らかな肉質を受け継ぎつつ、乳牛の成長の早さと体格の良さを兼ね備える。和牛より手頃でありながら、輸入牛や純粋な乳牛以上の満足感を得られるため、家計に優しい選択肢として流通の主力となっている。