地中で何年?セミの幼虫が魅せる神秘的な羽化と観察の完全攻略法
羽化の瞬間を間近で観察したいと考える人も多いが、土から出てきた幼虫を持ち帰る際には、生命に関わるいくつかの厳格なルールが存在する。採取は必ず「すでに向かう木を探して歩いている夕方以降の幼虫」に限ること。土の中にいるものを無理に掘り出すと、呼吸器や口器を傷つけ、死に至らしめる危険性が極めて高い。
持ち帰った幼虫は、網戸の網や大きめの植木鉢、木綿の布などに登らせる環境を即座に整える必要がある。ツルツルしたプラスチック容器の中では足が滑って落下し、二度と羽化できなくなってしまう。観察が終わった翌朝、羽がすっかり乾いて力強く羽ばたけるようになったら、採取した元の場所へ速やかに放してやることが、自然への敬意であり命を学ぶということだ。