大相撲の懸賞金は1本いくら?手取り額と知られざる税金のカラクリ
取組前に土俵をぐるりと行進する懸賞旗。あの光景を眺めていると、おなじみの企業名が次々と目に飛び込んでくる。長年にわたり大相撲を支え続ける永谷園のお茶づけ海苔や森永製菓のロゴマークは、もはや本場所の風物詩といっても過言ではない。
企業にとって懸賞旗を出すメリットは絶大だ。館内の観客だけでなく、全国中継のカメラワークに乗ることで圧倒的な露出効果を生み出す。特に注目度の高い大関戦や横綱戦では、行司の呼び出しとともに何十本もの旗が土俵を巡り、テレビ画面を独占する。伝統文化の枠組みを崩さず、極めて洗練されたプロスポーツ興行の広告媒体として機能している点が、大相撲の懸賞システムが世界的に見ても特異かつ優れている所以である。
企業が1場所(15日間)を通じて懸賞を出し続けるにはまとまった予算が必要となるが、その費用対効果とブランド価値の向上は計り知れない。老舗企業から新興IT企業までがこぞって土俵周りに名を連ねるのは、相撲というコンテンツが持つ圧倒的な求心力があるからに他ならない。