大化から令和まで歴代248元号の謎!知られざる選定基準と典拠
元号の決定プロセスは、国家の最高機密に属する。現行制度の根拠は、1979年に成立した「元号法」だ。「元号は、政令で定める」「元号は、皇位の継承があつた場合に限り改める」というわずか二条の簡潔な条文である。
具体的な事務を統括するのは内閣官房だ。選定にあたっては、1979年の閣議報告で示された以下の6要件が厳格に適用される。
- 国民の理想としてふさわしい、よい意味を持つこと
- 漢字2字であること
- 書きやすいこと
- 読みやすいこと
- これまでに元号またはおくり名として用いられていないこと
- 俗用されていないこと(人名、地名、企業名等で広く使われていない)
内閣官房は日頃から斯界の碩学(漢文学、国文学、東洋史学、日本史学)に水面下で考案を委嘱し、複数の候補(原案)を厳重に保管している。一方、宮内庁は皇室の儀礼や皇位継承儀仗との整合性を慎重に見守る。政治的な思惑や流行語を徹底的に排除した上で、有識者懇談会や衆参両院正副議長の意見聴取を経て、閣議決定という厳粛な手続きが踏まれる。