競馬の常識を覆す砂の絶対法則!ダート勝率を劇的に変える血統戦略
ダートの勝敗を分けるのは馬の能力だけではない。鞍上のポジショニングと判断スピードが、芝レース以上に露骨な結果として現れる。長年日本のトップに君臨するレジェンド武豊は、砂の深い内側を避けつつ、絶妙なペース配分で馬の消耗を抑える職人技を見せつける。先行して砂を被らない位置を確保し、馬の行く気を削がずに直線へ導く手綱さばきは、ダートの教科書そのものだ。
一方、卓越した戦術眼でJRAのリーディングを牽引するクリストフ・ルメールは、ダートにおける「ロスの排除」を徹底する。序盤で無理にハナを奪いに行かず、砂を被っても怯まないポケットを見つけ出し、勝負どころの3〜4コーナーから滑らかに外へ持ち出す。各馬が砂に脚を取られてバテ始める消耗戦の中で、最後まで脚を使わせるポジショニング理論は他の追随を許さない。
砂のキックバックを嫌がって顔を背ける馬をいかに宥めるか。馬場傾向を読み、インの砂が軽いのか、外目の伸びが良いのかを瞬時に見抜くジョッキーの嗅覚。ダート戦を観戦する際は、ゲートが開いた直後の数秒間における名手たちの位置取り争いから目が離せない。