常識が激変!配信台頭で揺れるテレビ業界の裏側と生存戦略の真相
キー局が主導する見逃し配信プラットフォームTVerの躍進は、一見すると地上波のデジタルシフトを象徴する成功事例に見える。月間アクティブユーザー数は記録を更新し続け、ドラマの「見逃し再生回数」はヒットの新たな指標として定着した。しかし、この華々しい数字の裏には、ビジネスモデルの構造的な歪みが潜んでいる。
どれほどネット配信で再生回数が跳ね上がろうとも、現状のデジタル広告単価(CPM)では、かつて地上波のスポット広告が稼ぎ出していた莫大な利益を完全に補填することは難しい。さらに深刻なのは、タイムシフト視聴の定着によって、従来のリアルタイム世帯視聴率が急速に形骸化している点だ。スポンサー企業が求めるのは世帯全体の数字ではなく、特定のターゲット層に届く「コア視聴率」や購買行動データへと移行した。数字の評価軸そのものが根本から書き換わっている。