標高800メートルの静寂へ――2026年、世界が再び「然別 湖」の奇跡に息をのむ理由
「しかりべつ湖コタン」の代名詞とも言えるのが、世界でも類を見ない「氷上露天風呂」だ。結氷した湖の上に木製の浴槽を設置し、岸辺の源泉からパイプで本物の温泉を引き込んでいる。脱衣所も脱衣用ドームもすべて氷で作られているという徹底ぶりだ。
湯船に浸かると、腰から上は氷点下の澄み切った大気、首から下は体の芯まで温まる源泉という強烈な対比に包まれる。眼前に広がるのは、白銀に染まった湖面と険しい白雲山のシルエットのみ。脱衣所までの数歩は確かに凍えるような寒さだが、一度湯に浸かってしまえば、まるで地球の鼓動と自分のバイタルが同期していくかのような不思議な没入感に包まれる。この体験を求めて、海外からのリピーターが後を絶たないのも頷ける。