『ポケ戦』主人公アルのその後は?バーニィの悲劇と名作の結末を追う
アルフレッド・イズルハの命を吹き込んだのは、現在トップ声優として第一線で活躍する浪川大輔です。当時わずか12歳の小学6年生であり、まさに主人公のアルと同年代の子役声優として抜擢されました。
劇中での演技は、技巧に走らない少年特有の生々しい息遣いや感情の揺らぎに満ちており、後半にかけて無邪気さが絶望へと変わるグラデーションは見事というほかありません。
当時のアフレコ現場について浪川大輔本人が後年語ったエピソードによると、大人の声優陣に囲まれる緊張感の中、演出陣から「うまく演じようとせず、そのままの感情を出してほしい」と指導されたといいます。また、収録時期がちょうど声変わり直前の極めて限られたタイミングであり、奇跡的な少年期の声がフィルムに焼き付けられた形となりました。本作は浪川大輔のキャリアにおける金字塔であると同時に、アニメ史に残る名キャスティングとして称賛されています。