愛犬家を揺るがす「一房の危険」:なぜ犬にぶどうを与えてはいけないのか?最新獣医学が解き明かした中毒の正体と緊急対処法
愛犬がぶどうを口にしてしまった場合、一刻を争う対応が求められる。まず最初に行うべきは、食べた量と時間をメモし、すぐに動物病院へ連絡することだ。
ここで飼い主が絶対にやってはならないのが、「自宅で無理やり吐かせようとすること」である。オキシドールや塩水を飲ませて吐かせるという昔ながらの応急処置は、食道穿孔や重度の塩中毒を引き起こし、かえって犬を死に至らしめるリスクが高い。自己判断の処置は事故を悪化させるだけだ。
動物病院では、発症前であれば適切な薬剤を用いた安全な催吐処置や、胃洗浄、活性炭の投与による毒素吸着が行われる。すでに時間が経っている場合は、点滴による急性腎不全の予防処置が24〜48時間にわたって徹底して行われる。