世界の王を陰で支えた「絆の原点」——王貞治氏と再婚相手を紡いだ中洲の料亭、知られざる愛と感謝の半生
王氏と彼女の交流は、単なる客と店の関係から、やがてかけがえのないプライベートなパートナーシップへと深まっていった。2001年に前妻の恭子さんを胃がんで亡くされた王氏にとって、その失意の底から立ち直るプロセスにおいて、彼女の存在は大きな救いとなったことは言うまでもない。
特に決定的な出来事となったのが、2006年の王氏自身の胃がん手術である。過酷な闘病生活とリハビリが続くなか、彼女は自らの店を休み、王氏の身の回りの世話に専念。消化器官に負担をかけない食事の管理や精神的なケアを徹底的に行い、現場復帰への道を共に歩んだ。この10年以上に及ぶ同棲・事実婚の期間こそが、ふたりの絆を揺るぎないものへと鍛え上げたのである。