世界を狂わせる黒い炎の快感!ブルダックが築いた激辛帝国の深淵

世界を狂わせる黒い炎の快感!ブルダックが築いた激辛帝国の深淵にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

時計の針を少し巻き戻そう。この爆発的ヒットの原点は、ソウルの下町にある小さな激辛料理店だった。韓国の老舗即席麺メーカーである三養食品は、当時、競合他社との激しいシェア争いに敗れ、長期的な経営の停滞期に喘いでいた。

この危機的状況を打破したのが、同社の経営を率いていた金廷修(キム・ジョンス)副会長だ。ある日、明洞の激辛炒め物店で若者たちが汗だくになりながらも笑顔で料理を頬張る姿を目撃した彼女は、「涙が出るほど辛いが、旨味があって病みつきになる即席麺」の開発を決意する。開発チームは世界中の唐辛子をかき集め、数千食に及ぶ試食実験を繰り返した。その結果、2012年に誕生したのが「ブルダック炒め麺」である。韓国の伝統的な即席麺市場の常識を覆す汁なし炒め麺スタイルと容赦のない辛さは、低迷していた老舗を救うだけでなく、現代のK-FOOD産業を牽引する巨大な屋台骨へと急成長を遂げた。

関連記事