なぜ日本の玄関は外開き?欧米との違いや部屋別の正解を徹底解説

なぜ日本の玄関は外開き?欧米との違いや部屋別の正解を徹底解説とはどのようなものなのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

ドアの内外が決まった後に直面するのが、「右吊元(右開き)」にするか「左吊元(左開き)」にするかという開き勝手の問題です。日々の快適性を大きく左右する開き勝手は、次の3つの基準に沿って決定するのが基本です。

第1の基準は「照明スイッチの位置との連動」です。ドアを開けて部屋に入る際、押したドアの陰にスイッチが隠れてしまう配置は絶対に避けなければなりません。ドアノブを引いて入室したとき、空いた手でスムーズに壁の照明スイッチへ手が届く位置に吊元を設計するのが鉄則です。

第2の基準は「視線のコントロール(プライバシー保護)」です。例えば、廊下から室内を見たときに、ドアを開けた瞬間ベッドや脱衣スペースが丸見えになってしまう配置は落ち着きません。ドアのパネルが目隠しの衝立(ついたて)として機能するように吊元の左右を設定することで、来客時にもプライベート空間を自然に隠すことができます。

第3の基準は、屋外に面した開口部における「気象条件」です。特に高層マンションや風の通り道にある玄関では、風圧と気密性による玄関ドアの開き方が使い勝手に直結します。外開き玄関の場合、地域の卓越風(強い季節風)に向かって開く配置にしてしまうと、強風にあおられてドアが急激に開き、手を挟んだり外壁に激突して破損したりする事故が起こります。風圧の影響を最小限に抑えるため、風上側に吊元を配置して風を背負う形で開けられるように調整する配慮が欠かせません。

関連記事