なぜ大人も今ドラえもんを面白いと感じるのか?隠された笑いの全貌
子供の目には「困った時に助けてくれる夢のようなヒーロー」と映っていた青いネコ型ロボット。しかし大人の視点で見直すと、そこには強烈なブラックユーモアと人間性の暴露が広がっている。
主人公の野比のび太が見せる抑えきれない欲望と怠惰、そしてその愚行が招く身の毛もよだつ結末。それはまるで、古典落語や古典喜劇が描いてきた「人間の愚かさ」そのものだ。小学館から刊行されている単行本初期のページをめくれば、のび太やドラえもんが放つ身も蓋もない暴言や狂気に満ちた表情に、思わず爆笑してしまう。社会の理不尽さや人間の弱さを容赦なく笑い飛ばす鋭さこそ、大人が抗えない最大の魅力だろう。