名優・西田敏行の死因と最後の現場『釣りバカ』から追悼配信まで
晩年まで撮影現場での西田さんは、弱音を一切吐かない本物の表現者だった。大人気シリーズ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』の劇場版をはじめとする撮影現場でも、カメラが回った瞬間に放つ眼光とアドリブのキレは健在だった。
共演した役者仲間や現場スタッフは、「体調が万全ではないはずなのに、一度本番の声がかかると周囲を圧倒するオーラを放っていた」と証言する。出番を終えると周囲の若いスタッフに労いの声をかけ、おどけて場を和ませる気配りを決して忘れなかった。
「芝居をしている時が一番痛みを忘れる」。生前そう漏らしていた通り、西田さんにとって現場は生きる場所そのものだった。関係者が明かす最後の姿は、最期の一瞬まで役者として生き抜こうとした気迫に満ちている。