リニューアル後の大ホールはどう変わった?注目の演劇と舞台裏
改修工事を経て劇的な変貌を遂げた大ホールだが、訪れた観客が口々に絶賛するのが、客席からの「視界の抜けの良さ」と「音響の解像度」だ。客席傾斜の再設計により、前の人の頭部が舞台を遮りにくい千鳥配置が徹底され、どの座席からでも演者の表情や細やかな所作が鮮明に飛び込んでくる。
特に2階席前列からの見映えは圧巻だ。舞台全体を見下ろすダイナミックなフォーメーションと、奥ゆきを感じさせる照明効果が立体的に立ち現れる。さらに、残響時間の最適化を狙った壁面構造の刷新によって、微小な台詞のニュアンスや楽器の繊細な残響までが濁りなく客席へと届くようになった。迫真の劇的空間を全方位から享受できる設計は、鑑賞体験の質を根本から引き上げている。