ミナミの異彩「難波ヒップス」が物語る大阪の過去・現在・未来——御堂筋再開発とカオスなエンタメ文化の真髄
「あの真ん中に穴が開いている建物は何だ?」
難波駅の出口付近でスマホを掲げる外国人観光客の姿は、いまや日常の光景だ。道頓堀のグリコサインや巨大看板群と並び、SNS上で「サイバーパンクな大阪」を切り取る絶好の撮影スポットとして熱い視線を浴びている。オーソドックスな観光ガイドブックには載っていなくとも、旅人が求める「大阪らしさ=カオスと未来感の同居」を、このビルは過剰なまでに体現しているからだ。
特に夜間、ビル全体が眩いライティングに包まれる瞬間、異空間への入り口のような佇まいを見せる。サイバーパンクSF映画のセットから飛び出してきたかのようなビジュアルは、TikTokやInstagramのショート動画を通じて世界中に拡散され、新たな巡礼地としての地位を確立した。