メーヴェはなぜ飛べる?ナウシカ飛行機に宿る宮崎駿の設計思想
ナウシカが駆る飛行機のあり方は、現代を生きる私たちにひとつの根源的な問いを投げかけている。それは「人間はテクノロジーを用いて自然を支配するのか、それとも自然の一部として調和するのか」というテーマだ。
作中のトルメキア軍が操る巨大飛行艇「バカガラス」などの大型機が、強大な火力とエンジンの力任せに大気をねじ伏せて飛ぶのに対し、ナウシカのメーヴェは常に大気の機嫌を伺い、気流の隙間に自らを滑り込ませるようにして飛ぶ。彼女は風に逆らわない。風を読み、風を信じ、風と同化することで初めて飛翔を成立させる。
どれほど高度なテクノロジーを手に入れても、人間は大気という自然のゆりかごから逃れることはできない。『風の谷のナウシカ』に登場する飛行機たちが今なお美しく、私たちの心を揺さぶり続ける理由。それは、機械技術への憧憬と自然への畏怖が、あの白い翼の上で奇跡的な調和を果たしているからに他ならない。 (出典: ナウシカ 飛行機(Yahoo!ニュース))
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