没後5年、世界が再発見した「昭和の怪優」――『One Piece』黄猿のモデル・田中邦衛が今、グローバルで熱狂を呼ぶ理由
このブームは単なるアニメファンの中だけの現象ではない。タイパ(タイムパフォーマンス)を重視し、デジタルネイティブとして育った令和の若者たちが、今あえて昭和の泥臭い人間ドラマに魅了されている。SNSのショート動画で流れてくる『北の国から』の名シーン。「子供がまだ食ってる途中でしょうが!」という魂の叫び。スマートで洗練された現代のエンタメに慣れ親しんだ若者にとって、田中邦衛が見せる「泥まみれの人間味」は、新鮮で、かつ強烈にリアルに映るのだろう。黄猿という入り口から入り、彼の本質である「人間臭さ」に辿り着く若者が後を絶たない。