馬の最高速度は時速何キロ?驚異の70Km超えとギネス記録の真相
時速70kmというスピードを単に出すだけでなく、それを数百メートルから数キロメートルにわたって維持できる動物は地球上でも極めて稀です。馬の驚異的な身体能力は、極限まで無駄を削ぎ落とした解剖学的構造に支えられています。
心臓の大きさは人間の約10倍にあたる約4〜5kgに達し、1分間に約200リットル以上の血液を全身へ送り出します。さらに驚くべきは「脾臓(ひぞう)」の働きです。全力疾走を始めると脾臓が収縮し、内部に蓄えられていた大量の赤血球を血中に放出します。これにより酸素運搬能力が瞬間的に跳ね上がり、激しい無酸素運動下でも筋肉疲労を極限まで遅らせることができます。
また、馬の脚部には筋肉がほとんどなく、強靭な「腱(けん)」と「靭帯」がバネの役割を果たしています。着地の衝撃をそのまま前進エネルギーへと高効率で変換する構造と、一完歩ごとに一回呼吸を行う「呼吸と走法の完全同期システム」が合わさることで、圧倒的なスピードと持久力の両立を実現しています。