夜中に突如として始まる叫び声と錯乱…「夜驚症」の正体とは?大人に潜むリスクと2026年最新の対処法
睡眠は大きく分けて「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2つの周期を繰り返している。夜驚症が発生するのは、最も深い眠りである「徐波睡眠(深いノンレム睡眠)」のタイミングだ。入眠後1時間から3時間ほどの時間帯に集中して発現しやすい。
このとき、脳の一部(自律神経を司る領域など)が突如として覚醒状態に入る一方で、意識や記憶を司る大脳皮質は深い眠りに留まっている。要するに「脳が半分起きて、半分眠っている」一種の誤作動状態が生じているわけだ。
よく混同される「悪夢」との最大の違いは、記憶の有無にある。悪夢はレム睡眠時に見ることが多く、覚醒後に恐ろしい夢の内容を鮮明に覚えている。しかし夜驚症の場合、本人は翌朝になると昨夜の騒動を何一つ覚えていないことが大半だ。また、「睡眠時遊行症(夢遊病)」とは近縁関係にあり、同じノンレム睡眠の異常覚醒として併発するケースも珍しくない。