豪商が競った防火壁の真実!うだつの上がる町並みを歩く極上旅
昼間の端正な佇まいから一転、美濃の町が幻想的な空気に包まれるのが夕暮れ時だ。旧美濃町郵便局の近代建築を再生した「美濃和紙あかりアート館」には、1300年の伝統を誇る美濃和紙を用いたあかりのアート作品が一堂に会する。柔らかな光が漉き模様を浮かび上がらせる空間は、訪れる者の心を静かに整えてくれる。
散策の合間には、美濃市観光協会が案内するガイドツアーや地域限定の銘菓、手漉き和紙の工房見学を旅程に組み込みたい。表通りの華やかさだけでなく、細い路地(辻)に入り込んだ場所にこそ、当時の暮らしの痕跡や職人の手仕事が色濃く残っている。夕闇が迫り、軒先の提灯に火が灯る瞬間、町は昼間とはまったく異なる幽玄な表情を見せる。