きんさんぎんさん若い頃の秘蔵写真!明治の美貌と激動の生い立ち
残されたセピア色の家族写真に写るふたりは、見る者の視線を釘付けにする。すっきりと通った鼻筋、涼しげで芯の強さを感じさせる切れ長の瞳、そして日本髪をきりりと結い上げた端正な横顔。百歳当時のふんわりとした雰囲気とは対照的に、そこには息をのむほど凛々しい明治の女性の美貌が記録されている。
当時の農村において、写真館で記念撮影をすること自体が一生に一度あるかないかの大イベントだった。かすりの着物に身を包んだふたりの立ち姿からは、過酷な農作業に耐えうるしなやかな筋力と、過酷な境遇を決して恨まない誇り高さが滲み出ている。
生活秘話も桁外れだ。当時の寒村では肉や魚など滅多に口に入らない。主食は麦や雑穀を混ぜたわずかなご飯と、畑で採れる青菜、そして自家製の味噌汁。現代の栄養学から見れば質素そのものだが、添加物の一切ない旬の野菜と発酵食品を身体に詰め込み、日が昇ると同時に畑へ出て日没まで身体を動かし続けた。病気に倒れても医者を呼ぶ金はなく、民間薬と気力で乗り切るのが当たり前。そんな極限の日常が、100年を超えても衰えない強靭な足腰と免疫力の土台を築き上げた。