科学万能主義を根底から覆す!村上陽一郎が暴く現代文明の盲点

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村上は、科学技術と社会の相互作用を探究する「科学技術社会論」(STS)の礎を日本に築いた先駆者でもある。とりわけ国際基督教大学などを拠点に彼が深めた「安全」と「安心」の峻別は、現代のリスクガバナンスにおける基本原則となった。

客観的な確率計算で導き出される「安全」と、人々が心から納得する「安心」はまったくの別物である。専門家がどれほど数値的な安全を叫ぼうとも、当事者との対話を欠けば社会的な合意は成立しない。巨大科学がもたらす予測不能なリスクに対し、専門知の独占を許さず市民参加の回路を開くべきだとする村上の主張は、原子力や先端遺伝子編集をめぐる議論の核心を突いている。

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