カミソリシュートの真実!平松政次が語る宿敵巨人戦と通算200勝
平松政次の代名詞である「カミソリシュート」。その誕生は偶然と試行錯誤の産物だった。もともとは速球派として鳴らした右腕だったが、プロの打者と対峙する中で、さらなる決め球の必要性を痛感する。人差し指と中指を縫い目にかけ、手首を強烈に内側へひねる独特のリリース。初速と終速の差が極めて小さく、打者がストレートだと認識した瞬間、ボールは急激にインコース深くへと食い込んだ。
並みのシュートとは威力が違った。右打者の肘や手首すれすれを猛スピードで通過し、バットの芯を外して粉砕する。打者は腰を引くことすら許されず、内角への恐怖心を植え付けられた。この魔球を完成させたことで、平松はセ・リーグ屈指の支配的投手へと登り詰めていく。