血と欲望の古代五輪から現代へ!教科書が隠したスポーツの真実
19世紀末、近代五輪の創始者として名を刻んだピエール・ド・クーベルタン。彼が掲げた「参加することに意義がある」という理念は、現代でもスポーツの象徴として語り継がれている。しかし、その根底にあったのは女性蔑視と徹底した貴族主義だった。彼自身、女性の競技参加を「美しくない」として猛烈に拒絶し、労働者が日当を得ながら競技することを「アマチュアリズムに反する」と糾弾した。
こうして誕生した国際オリンピック委員会(IOC)は、時代が進むにつれて理念と利権の板挟みに苦しむことになる。当初の排他的なアマチュア思想は、冷戦期の国家威信競争を経て、1980年代以降の爆発的な商業化へと舵を切った。貴族の余暇からグローバルな巨大興行へ。IOCが辿った変遷は、崇高な理想がいかに時代の資本主義の波に呑まれ、変質していったかを冷酷に物語っている。