絶賛も破滅も一言で表す怪言語「やばい」の真実と江戸時代のルーツ
エンターテインメント業界において、「やばい」は強烈なフックとして機能してきた。タレントの出川哲朗がバラエティ番組で見せるリアクションは、まさに危機感と親しみやすさを同居させた象徴例だろう。彼の放つ「ヤバいよヤバいよ」というフレーズは、世代を超えて浸透するお茶の間の共通言語となった。
表現のフロントラインでもその存在感は際立つ。ロックバンド「ヤバイTシャツ屋さん」はエッジの効いたバンド名とユーモアあふれる歌詞で若者を熱狂させ、テレビの話題作となったドラマ『僕のヤバイ妻』は過激な心理戦と愛憎劇をそのタイトル一言で見事に言い表してみせた。感情をダイレクトに揺さぶるパワーが、この言葉には宿っている。