「ねこふんじゃった」ドレミ音名と指使い解説!黒鍵で弾ける名曲の謎
日本でこれほど有名で親しまれているピアノ曲でありながら、実は正確な作曲者が特定されていない。日本音楽著作権協会(JASRAC)のデータベースにおいても、本楽曲の作曲者は「不詳」あるいはパブリックドメインとして扱われている。さらに興味深いのは、世界各国で全く異なるタイトルが付けられている点だ。
ドイツでは「蚤(ノミ)のワルツ」、フランスでは「チョコレート(またはカツレツ)」、ロシアでは「犬のワルツ」、ハンガリーでは「ロバの行進」と呼ばれている。国や地域によって描かれる動物や物体がまるで異なるにもかかわらず、メロディそのものはほぼ同一の形で口承されてきた。19世紀後半のヨーロッパで発生した鍵盤上の悪戯(いたずら)フレーズが、航路や交易を通じて世界中に広がったという説が濃厚だ。