琥珀色に香る加賀棒茶の真実とは?金沢の歴史が紡ぐ至高の一杯
「ほうじ茶と何が違うのか」という疑問を持つ人は少なくない。両者を分ける最大の要素は「原料」と「焙煎度合」にある。一般的なほうじ茶が主に番茶や煎茶の「葉」を高温で深く焙煎して茶色く仕上げるのに対し、加賀棒茶は上質な「茎」を選別し、焦がさないよう芯から浅く焙じる。そのため、独特の清涼感と甘み、黄金色の水色(すいしょく)が生まれる。
ブランド価値の高まりに伴い、市場には模倣品や低品質な茎茶も出回るようになった。こうした課題に対し、石川県茶商工業協同組合などの関係団体は品質の規格化を推進。産地固有の風土と製法を国が保護する「地理的表示保護制度(GI)」の適用や地域団体商標の厳格な運用を通じて、伝統の製法と信頼を守る取り組みを強化している。