錦織圭と観月あこ夫妻の現在地|知られざる献身サポートの全貌
錦織をトップ選手へと引き上げた恩師、マイケル・チャン。彼自身も現役時代から家族を何より大切にし、ツアーを家族とともに転戦するスタイルを貫いた人物だ。当初、周囲からはコーチ陣との関係悪化を懸念する無責任な噂も飛び交ったが、実際にはチャンもまた、錦織が精神的な安らぎを得られるパートナーを得たことを静かに受け止めていた。
「テニス選手である前に、一人の人間として幸福でなければならない」。チャンのこの哲学は、錦織自身が結婚し親となったことで、より深い実感を伴って胸に落ちた。勝敗がすべてだった20代前半を経て、勝敗を超えた先にある「表現としてのテニス」へと意識がシフトしていった背景には、間違いなく家族の存在がある。
グランドスラム(テニス)の大舞台を何度も経験し、世界のトップと死闘を繰り広げてきた男が、怪我に泣かされながらもなお現役への情熱を失わない。その原動力は、愛する家族に戦う姿を見せたいという純粋な誇りに他ならない。