金融庁森長官の伝説的改革!地銀再編と顧客本位が生む金融界の未来
森体制のもう一つの先見性は、テクノロジーの台頭をいち早く規制緩和の力へ変えた点にある。銀行法の改正を主導し、銀行によるIT企業への出資規制を緩和。オープンAPIの推進によって、異業種や新興スタートアップが金融サービスに参入する道筋を切り開いた。
当時まだ黎明期にあったフィンテックの潮流を、銀行の脅威として排除するのではなく、旧態依然とした金融システムを解体・再構築する起爆剤として位置づけた。送金手数料の引き下げやキャッシュレス決済の爆発的普及、スマートフォン完結型の金融プラットフォームの台頭は、この時期に敷かれた規制緩和のレールの上を進んでいる。