街中に溢れる容器の巨人・吉野工業所の知られざる技術力と特許網

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日本の容器包装史を語る上で、同社が打ち立てた最大の金字塔が、1970年代後半におけるPETボトルの実用化と国産化の成功だ。当時、ガラス瓶が主流だった液体調味料の分野で、軽量かつ割れない新素材容器の登場は業界の悲願だった。そのブレイクスルーを生み出したのが、キッコーマンとの共同開発による醤油用PET容器の誕生である。

この開発を技術面で支えたのが、樹脂を加熱して縦横の二方向に引き伸ばしながら空気を吹き込んで成形する「二軸延伸ブロー成形」の高度な応用技術だった。延伸によってポリエチレンテレフタレート(PET)の分子が配向し、ガラス並みの透明感と驚異的な耐衝撃性、さらには高い気密性が同時に手に入る。試行錯誤の末に生み出されたこの技術は、日本の食品流通に革命をもたらし、その後の清涼飲料水ボトル普及へとつながる巨大な潮流を切り拓いた。

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