間接キスは脈ありの合図?ペットボトル共有に潜む本音とリスク
医学的な見地から見れば、事態はさらにシビアだ。日本感染症学会の専門医らは、唾液を媒介とした感染リスクについて一貫して警鐘を鳴らし続けている。厚生労働省が呼びかける感染症予防のガイドラインにおいても、食器や飲料容器の回し飲みを避けることは基本原則の一つだ。
飛沫や接触によって感染する呼吸器系ウイルスだけでなく、単純ヘルペスウイルスやEBウイルス(いわゆるキス病=伝染性単核球症の原因菌)、さらにはピロリ菌に至るまで、ボトル共有が感染経路となり得るリスクは枚挙にいとまがない。「相手が清潔そうに見えるから大丈夫」という直感は、微生物学の前では何の免罪符にもならない。好意の確認と引き換えにするには、感染症のリスクはあまりに割に合わないのが現実だ。