家系ラーメン界の異端児、王道家・清水社長が放つ覚悟と逆襲の勝算
ラーメン業界が直面する深刻な人手不足と原材料高騰。この二重苦に対し、清水は極めて実践的な解を提示している。それが「独立支援を前提とした職人育成」と「自社物流の強化」だ。
王道家の門を叩く見習いたちは、厳しい修行を経て、数年後には自らの城を持つチャンスを与えられる。給与体系の透明化や労働環境の改善を進めつつも、技術の妥協は一切許さない。育った職人が独立し、その店がまた王道家の麺とタレを使う。この好循環が、強靭な経済圏を形成している。
さらに、豚骨や鶏ガラ、醤油などの原材料を大量一括仕入れし、自社で製麺・加工まで完結させることで、コスト高を吸収する構造を作り上げた。個人のラーメン店では到底太刀打ちできない仕入れ力を、グループ全体で共有する。職人の意地を、精緻なビジネスモデルが支えているのだ。