ベイマックスのヒロに実在モデル?元ネタとデザイン秘話の真相に迫る
『ベイマックス』の主人公ヒロ・ハマダに「実在のモデル」は存在するのか。結論から言えば、特定の1人の人物をそのまま模写したわけではありません。しかし、ディズニーのクリエイティブ陣が血の通った少年像を作り上げる過程で、明確にインスピレーション源とした人物が存在します。
最大のインスピレーションとなったのが、英語版でヒロの声を担当した俳優のライアン・ポッターです。日本人の父親とアメリカ人の母親を持つライアンは、オーディションの段階から制作陣を唸らせました。キャラクターデザインを統括したキム・サンジン(Jin Kim)をはじめとするアニメーター陣は、ライアンがアフレコブースで見せる眉の動き、照れくさそうに笑う口元、感情が高ぶった際の手振りなどを詳細に観察し、3Dアニメーションの造形やフェイシャルアニメーションに落とし込んでいきました。
また、ヒロのトレードマークである少しすきっ歯の笑顔や、寝癖のついたボサボサの黒髪は、アニメーターたちの実の息子や近所で見かける「やんちゃで好奇心旺盛な少年たち」のスケッチから抽出されています。日系アメリカ人というルーツを持つハーフの少年としてのリアルな骨格バランスを徹底追求した結果、まるでどこかの街に本当に暮らしているかのような実在感が誕生しました。