スキャンダル連発で揺れるノルウェー王室、廃止論が加速する真相
こうした世論の地殻変動を受け、ノルウェー議会(ストーティング)の空気も確実に変わりつつある。かつては急進左派による象徴的なパフォーマンスに過ぎなかった君主制廃止運動(共和制移行論)の法案提出が、今や中道派を含む複数の政党議員の間で現実的な憲法改正論議として真剣に受け止められ始めている。
ノルウェー憲法が規定する統治機構において、王室の維持コストや財務の不透明さを問題視する議員は増加傾向にある。大統領を国家元首とする民主的な共和制への移行は、もはやタブー視されるテーマではなく、次期総選挙の主要な争点の一つとして浮上しつつある。
議会関係者からは、「ハーラル5世の治世が終わる瞬間こそが、ノルウェーが自らの国制を再定義する歴史的タイミングになる」との声が公然と聞かれるようになった。